初心者ガイド
VPSにバックアップは付かない — 共用サーバーとの決定的な違い
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情報ソース
- 当サイト掲載データ(各サービス公式サイトで確認した情報)
更新履歴(1件)
- 記事を公開。
共用サーバーからVPSへ移る人が最も踏みやすい落とし穴です。共用サーバーでは当たり前に付いていたバックアップが、VPSでは付いてきません。当サイトが公式サイトで確認できたVPS 7社の条件を整理します(2026年7月時点の確認内容)。
共用サーバーとの前提が違う
当サイトが49社を集計したところ、共用サーバーは「14日分の自動バックアップが無料」が国内の標準ラインでした。一方、VPSで確認できた条件は次のとおりです。
| サービス | バックアップの扱い |
|---|---|
| Xserver VPS | 標準プランは自動バックアップなし(ビジネスプランに付帯) |
| DigitalOcean | 有料オプション(週次はDroplet料金の20%・日次は30%) |
| Linode/Akamai Cloud | 有料オプション |
| Amazon Lightsail | スナップショットは有料(US$0.05/GB月) |
| OVHcloud | 日次自動バックアップ(無料) |
| Contabo | 自動バックアップ・スナップショット機能あり |
| WebARENA Indigo | スナップショット機能に対応 |
無料と明記されているのはOVHcloudのみでした。DigitalOceanのように「Droplet料金の20〜30%」という形だと、月額の実質が1.2〜1.3倍になります。
| バックアップ保持 | 標準プランは自動バックアップなし(ビジネスプランに付帯) |
|---|
| バックアップ保持 | バックアップは有料オプション(週次はDroplet料金の20%・日次は30%) |
|---|
なぜVPSでは付かないのか
VPSはサーバーを丸ごと貸すサービスで、OSの選択・設定・運用は利用者の責任範囲です。バックアップも「必要なら自分で用意するもの」という前提に立っています。
共用サーバーは事業者がまとめて面倒を見る前提なので、バックアップが標準で付きます。この責任範囲の違いが、そのまま料金の安さの理由でもあります(VPSとは?共用サーバーとの違い)。
VPSでバックアップを用意する3つの方法
1. 事業者のバックアップ機能を有料で使う
もっとも手軽です。月額に対する割合(DigitalOceanは20〜30%)や容量単価(Amazon LightsailはUS$0.05/GB月)で課金されます。比較するときは、この費用を月額に足してから並べてください。
2. スナップショットを手動で取る
多くのVPSがスナップショット機能を持ちます。作業前に取っておけば、失敗しても戻せます。ただし手動なので取り忘れます。定期的な保護には向きません。
3. 自分でスクリプトを組む
cronで定期的にファイルとデータベースを書き出し、別の場所へ転送する方法です。費用は抑えられますが、設定と動作確認は自分の責任になります。復元手順まで一度試しておかないと、いざというときに使えません。
実務的な考え方
- バックアップの手間や費用を避けたい → 共用サーバーのままが合理的です。14日分無料が標準なので、VPSに移る動機がバックアップ以外にあるか確認してください
- VPSが必要(root権限・自由な環境・ゲームサーバー等) → バックアップ費用を月額に足した実質価格で比較する
- とりあえずVPSを試す → 契約前にスナップショットの取り方と復元手順を確認しておく
VPSは月額が安く見えますが、バックアップを足すと共用サーバーとの差は縮みます。共用サーバーでも最下位プランではバックアップが対象外・有料になる例があるため、どちらを選ぶ場合も「込みなのか、別なのか」を確認するのが要点です。
VPSでバックアップなしのまま運用するのは危険ですか?
用途によります。壊れても作り直せる検証環境なら問題ありません。一方、ゲームサーバーのワールドデータや業務データなど、失うと取り返しがつかないものを置くなら、何らかの手段は必要です。方法を決めずに本番運用を始めるのが一番危険です。
スナップショットとバックアップは同じですか?
厳密には異なります。スナップショットはその時点の状態を保存するもので、手動で取ることが多く、保存先が同じ基盤上にある場合もあります。定期取得・別基盤への保存という点では、事業者のバックアップ機能や自前の仕組みのほうが安全です。
共用サーバーからVPSに移るべきか迷っています。
root権限や特定のソフトウェアが必要でなければ、共用サーバーで足りることが多いです。バックアップ・SSL・サポートが標準で付くため、運用の手間は大きく違います。VPSは自由度と引き換えに管理の責任を負う選択です。